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「正義を測れ 不動産トラブル請負人」
小杉健治著 光文社文庫
専門職で小説の主人公といえば、「弁護士」が圧倒的に多いのですが、本書では、土地家屋調査士が主人公として活躍しています。土地家屋調査士が小説の主人公になるなんて、ワクワクしながら読みました。
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さて、小説の内容ですが、主人公の「土地家屋調査士大地尚一郎」が、土地に絡むさまざまな事件を職業を通じた冷静さと洞察力で見事に解決していきます。出てくるテーマは、隣地との境界問題、取得時効の問題、地面師の問題、相続の問題等さまざまです。
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始めは、土地というものは、不動のものであり、小説のテーマとしては、面白みにかけるのではと思ったのですが、小説を読んでみると、杞憂に終わりました。一見無味乾燥に見える土地ですが、その中には多くの人間の思いまた怨念が込められおり、主人公が、土地を調査測量していく中で、土地自らが事件解決の糸口を語りかけているようにも感じました。
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もう一つこの小説を読んで面白かったことは、主人公の執務に対する姿勢、職業に対する倫理観、プロフェッショナルとしての誇りを静かに画いていることです。先日「蝉しぐれ」という映画を見たのですが、登場人物の持つ気品の高さには相通じるものを感じます。土地家屋調査を目指す人はもちろん、専門職を目指す人には、ご一読をお勧めします。
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私は、司法書士と土地家屋調査士の仕事をしているのですが、土地家屋調査士のことを測量士と間違えられたり、不動産鑑定士と間違えられたりします。そんなときは少しへこみます。土地家屋調査士の仕事のメインは、境界問題です。隣地との境界が分からない場合は、ぜひ土地家屋調査士にご相談ください。きっと最善の解決法を提示できると思いますよ。この小説がベストセラーになり、土地家屋調査士の知名度アップにつながることを願います。
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